ヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』
- 作者: ヴァン・ダイン,井上勇
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1959/06/08
- メディア: 文庫
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では、僧正とまとめて感想を。
作中の数学は物理と読み替えた方がよいと思った。相対論とか量子論のことをしゃべっている。テンソルはまだ理解の範疇には存在しない。
最後にいくまでには容疑者が減りすぎている気がした。
心理的証拠による推理は気にくわない。この人が犯人と考えると論理的に整合性がとれているからダミーじゃないのか? というのはねじれすぎの気もしなくはない。
以下の伏せ字は古典の有名どころはだいたい読んだという人のみ見ていただければよろしいかと。グリーン家はバーナビー・ロスの『Yの悲劇』と結構似ていると思う。ちなみにでたのはグリーン家の方が先。ここまで。
けなしが多いのは期待が大きすぎたためかもしれない。おもしろい作品であることは間違いない。