エラリー・クイーン『災厄の町』

災厄の町 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

災厄の町 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

久々のエラリー、初ライツヴィル。犯人は分かるが、事件の構造はまるで分からなかった。素晴らしい事件の形だと思う。裁判のシーンがあってどんどん読み進めていけた。おもしろい作品だった。エラリーが「ワトソン君」という台詞を口走ったときは、正直やめてくれとも思ったのだが。どうやらこの文章からも反ホームズ、エラリーファンであることがにじみ出ているようだ。