レジナルド・ヒル『異人館』

異人館  (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

異人館 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

ようやく読み終わった。個人的に気にくわない要素が多かったが、それでも普通ぐらいの作品かなと思っているので客観的に見れば良い作品なのかもしれない。ところで数学者が出てきて、天才的な数学者であるという設定になっているのに関わらず数学的な論理を使えないというのはどういうことなのだろう? 彼女が使っていたのはミステリ的な(つまり一部のご都合主義を含む)論理だった。パズラーというには証言一つ一つの威力が大きすぎるためか、推理しているというよりは捜査の結果真相が引きずり出された、そんな感じの印象を受けた。
何はともあれこれからは授業が始まるから本が進む、と思っていたら時間割が物理だけで覆い尽くされてしまいそう。そうなったら最後、本なんて読めないから今年は百冊読めれば良い方かもしれない。ということだけは某サークルの皆さん、把握しておいてくださいね。僕は選考過程において戦力外となりますよ?