山口雅也『生ける屍の死』

生ける屍の死 (創元推理文庫)

生ける屍の死 (創元推理文庫)

2月は1冊も読み終わらなかった。こんなことは初めてだが、この本があまりに分厚かったということも要因の1つだろう。もっとも、その分厚さに意味はあると思う。

ただレポートに追われる生活をしていると、どんなことが起こっていたのかと言うことが片っ端から頭から抜け落ちていってしまう。これから先、長編に手を出すのは極力やめておいた方がよいのかもしれない。とりあえずあと2週間ぐらいは本に手を出せないのだろうけれど。

とはいえ、特殊な設定の世界観を活かした真相は良かった。もっときつい縛りなのかと思っていたらそうではなく、その若干の緩さをうまくつかっていた。これを1週間以内に読み終えていれば評価はもっと高かったのだろう、そんな気がする。